夜中に飛び起きる

2004年3月30日
玄関のドアのガチャガチャッ!!という音で目覚める。
元々私は部屋に誰か入ってくるだけで起きるほど寝耳が早い。
でも、この夜の音は誰でも飛び起きるくらい物凄い音だった。
その音のあとには父親の怒鳴り声。靴の音からすると母親も一緒に帰宅だ。

午前2時。

「馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
「お前一人で商売できてると思うなよ!」
「いつでも別れてやるよ!」

なんだよ。またいつものアレか。
最近頻繁にヒステリーを起こすようになった。
今うちの家族は私が生まれて、記憶のあるころから一番「ぐちゃぐちゃ」だ。
元々父親は爆弾だった。でもここに地雷がもうひとつあった。
弟だ。

ホストの仕事を始めて、彼の言うこと言うことひとつひとつが軽く感じられていく。無意味な言葉の行列。
誰もが思っても口にしたらお終いな言葉(と私は思ってる)も口に出すようになった。
フリーターの彼がまず口にしたのは、
「やりたいことを探す」
別にいいんだけど。嘘ではないんだろうけど。
見る限り・・・探しては、いないよな、うん。
毎日バイト行って、携帯で夜遅くまで女の子と電話して、
その繰り返し。彼の口から出るのはあの女の子がかわいいとかそんなことばかり。
オールニードイズラブ。

ホストになった彼が、
「ホストって仕事も大変なんだよ」
と言い出した。そりゃあそうだろー。
この先は、なんて言ったらいいのか言葉を慎重に選らばなきゃだけど。
なんて言ったらいいのかわからないけれど、
私は、彼を、弟を誇りに思うことはなくなった。

「すぐこの仕事はやめる。」って言ってるけど、ならなおのこと、なんでこの仕事してるのか、わからない。
「俺は変わらない。」もう変わり始めている。
「金を貯める。」毎月親に借金してる男が何を言っている?

自分とは関係ないと、そう言い切れることじゃない。
冷たいようだけど、私は自分に責任のないことに巻き込まれて台無しにされるなんて嫌だ。
家族と自分は関係ないなんて有り得るはずがない。
「迷惑はかけない」ふざけるな、と言いたい。
迷惑をかける、かけないは自分で決められる問題ではない。
可能性を作らない。それでも事故はおこる。

父親は、本当にどうしようもない問題そのものだ。
私の人生で最大の問題かもしれない。投げ出すことなんて許されない。扱いによっては、逆上した父親に殺されるかもしれない。
家族を作るリスク。
本当に重要な問題。

弟のことにも本気で取り組まなきゃならない。
もう、誰もアテにはならない。いや、しない。
友達もこれから友達になる人も、ホントのところ味方ではない。

とはいえ、どうすればいいのやら。
結局のところ家族から一番逃げているのは私なのかも知れない。

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